塩(しお)と塩(えん)

同じ「塩」という字を書いても「しお」と読んだり「えん」と読んだりします。

「しお」は厳密にいえば塩化ナトリウム(NaCl)のことで、
ある程度の割合で塩化ナトリウムを含んでいれば「しお」と呼びます。
ある程度ってどのくらい?というのはケースバイケースです。

「えん」はふつう「岩塩」や「自然塩」などと使われますが、
他にも化学用語として使われます。

酸と塩基が中和反応して水と塩(えん)ができる、などと言い、
塩化ナトリウムのほか硫酸カルシウムなども「えん」です。

酢酸塩やホウ酸塩などと呼ぶ時に使われるのも「えん」ですね。
人と人とも「えん」・・・・これは「縁」でしたw

ちなみに、塩基とは相手の物質に電子を与える物質のことで、
その中でも水に溶けやすい塩基、もしくは水溶液をアルカリと呼びます。

なので、酢酸塩はアセテート繊維の原料にはなっても美味しくはなく、
「しお」を水に溶かしたところでアルカリ性にはなりません。

塩だけでなく水道水にも塩素(Cl)が入ってるけど塩素って毒じゃ??
というお話しはいつか機会がありましたら書きますね。