日本専売公社

日本専売公社は、1949年に大蔵省専売局から独立した国の公共企業体で、
日本国有鉄道(JR)日本電信電話公社(NTT)と合わせ三公社と呼ばれました。

国の事業ですから当然法的根拠に基づくもので、事業内容は
日本専売公社法によって(塩については塩専売法)で定められました。

1985年4月1日に民営化されて日本たばこ産業株式会社(JT)となり、
たばこの独占製造権と塩の専売権を継承したまま解散しました。

公共事業として、塩や煙草の品質向上や安定供給に努めるかたわら、
製塩法の工業化やタバコ農家の支援など、生産者に対しても貢献し、
後年には、バイオ研究やヘルスケアにも開拓的な役割を担っていました。

また、さっきググってみたところ1件もヒットしませんでしたが、
英語表記では Japan Monopoly Corporation と名乗っており、
その当時のマークはこんな不思議なマークでした。






Monopoly は独占とか占有とかいう意味です。
ちなみにゲームのモノポリー、現在はタカラトミーの商標です。

その後、英語表記を Japan Tobacco and Salt Public Corporation とし、
マークも↓タバコの葉と煙をモチーフにしたものに変わりました。











余談ですが、大蔵省専売局時代からタバコは優れた税源であり、
「タバコは動くアクセサリー」 「國に國防 社交にタバコ」 など、
喫煙を推奨するポスター(こちら)をよく見かけました。

また、町のタバコ屋でタバコを買うとお店の方が、
「(納税)ご苦労さまです」と頭を下げてくださったものです。